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2005年03月07日

増井の井戸

 火災保険などもちろんない時代、「火事だ!」
 天保年間(1830〜1843年)ころ、浪速の国、いまの大阪で突如、大きな火災が起こった。
 あきないの都として栄えていただけに、人家が立て込んで、人も多い。
 火勢はおりからの強風にあおられて、町並みを次々となめていく。
 纏をかざし、縄張り争いにうき身をやつす火消しでは、とても手に負えそうもない。
 家を焼かれ、家財道具を失った人たちは茫然自失、ただ、ひたすら、神の助けを祈るのみ。
 その時である、まちの古老が夢枕に神のお告げを聞いた。
 「西の丘、向日神社に霊験あらたかな井戸がある。その水をかけると火事はたちまちにして……」

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投稿者 河合靖之 : 10:14 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年03月06日

竹の小径

 観光スポットとして隠れた存在の「竹の小径」。
 京都の南端から吉祥院、久世を抜けると乙訓の里に入る。
 山城盆地の一角で、縄文の昔からひらけたといい、弥生期の水田、古墳期の古墳群など遺跡、遺構は豊富。とはいっても、集落が散在していた地域は限られ、田畑を除くと雑木がおおう丘陵が南北に大きく横たわる。
 そのわきを、老ノ坂峠付近を源流とする乙訓川が静かに流れていた。

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投稿者 河合靖之 : 20:12 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年03月05日

業平火

 「ゆうべも、業平卿の人魂(ひとだま)が出たそうな」
 月明かりもない闇夜、在原業平の墓にそびえるクスノキに、ボウッと青白い火の玉が現れ、輪を描きながら、北方の集落・南茶屋の池に向かって飛んで行く。
 
 そこで一瞬消えたかと思うと、また現れ、池の面から飛び立ち、輪を描きながらもとの墓に戻り、消え去るという。
 京都市西京区大原野上羽町に伝わる、この”業平火”には、一つの悲恋物語が語り継がれている。

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投稿者 河合靖之 : 20:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年03月04日

御谷神社

 この地名は浄土谷。

 沿革は明らかではありませんが、隣接して建立される仏閣「乗願寺」の棟札に、「天文23年(1558年)湯川次郎左右衛門春信が、御谷神社の本殿を修理した」と記されており、当時は御谷神社の祭祀はお寺が中心になって行っていたのではないかと推察されています。
 また、この社殿は、江戸時代「五社大明神」と呼ばれていましたが、明治6年(1873年)に村社となり、明治10年(1877年)に延喜式内社 御谷神社となったとのこと。

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投稿者 河合靖之 : 20:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年03月03日

柳谷の観音さん揚谷寺

 京都市内の観光名所。
 「清水の舞台」で有名な清水寺が建てられたのこのころ、桓武天皇が、長岡京から平安京へ都を移した。(延暦年間:794-805)。そして、新都造営にあわせて、大寺の建立も行われていた。
 柳谷観音の開山・延鎮僧都は、本尊に十一面千手千眼観世音菩薩をまつるのが願いだった。
 「観世音菩薩を彫刻するには、生身の観音さまをおがみたい」延鎮は日夜、仏に祈り続けた、ある夜のこと。眠りについた延鎮のまくら元に、仏の使いとおもえる神々しい人物が現れ、「ここを去って、はるかに西山にはいるべし。
 汝の日ごろの心願がかなえられよう」と告げて姿を消した。

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投稿者 河合靖之 : 20:04 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年03月02日

走田神社 妙見菩薩

 弘法大師の高弟、道雄僧都が、ある夜、まことに不思議な夢を見た。
 平安朝初期のこと。
 嵯峨天皇に、国家鎮護、衆生済度の大寺院建立を命じられた道雄は、それにふさわしい寺院建立の場所を探しあぐね悩んでいた。
 夢には、人間とも、神さまとも、仏さまとも思える一人の童子が現れ、
 「旧都(長岡京)のはずれ、西山にかっこうの土地がある。求むべし」
 と、いって、その土地を夢の中に描いて消え去った。

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2005年03月01日

大原野十輪寺

 「しおがま」は塩を作るための釜。
 ご存じの通り、海の水を煮詰めますと「塩」が出来て参ります。
 出来た塩は、海水のミネラルを含んだ塩ですので、この塩を料理に使えば海のミネラルが隠し味としてはたらき、複雑なうまみをかもし出すことができます。
 そして、出来た塩は、梅干しを漬けるのに使用したりするわけですが、話がそれました。

 今回は、そのお勧めのお寺「十輪寺」さんにまつわる、在原業平さんのお話しです。
 京都の大原野十輪寺に在原業平が腰をすえたのは、五十歳を過ぎたころ。
 平安時代のお話しです。

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投稿者 河合靖之 : 20:00 | コメント (0) | トラックバック (0)