2005年03月07日

増井の井戸

 火災保険などもちろんない時代、「火事だ!」
 天保年間(1830〜1843年)ころ、浪速の国、いまの大阪で突如、大きな火災が起こった。
 あきないの都として栄えていただけに、人家が立て込んで、人も多い。
 火勢はおりからの強風にあおられて、町並みを次々となめていく。
 纏をかざし、縄張り争いにうき身をやつす火消しでは、とても手に負えそうもない。
 家を焼かれ、家財道具を失った人たちは茫然自失、ただ、ひたすら、神の助けを祈るのみ。
 その時である、まちの古老が夢枕に神のお告げを聞いた。
 「西の丘、向日神社に霊験あらたかな井戸がある。その水をかけると火事はたちまちにして……」

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2005年02月27日

琴の橋

 応仁元年(1467年)。
 足利将軍家の相続問題をきっかけに東軍・細川勝元、西軍・山名宗全が武力で対決、以来十一年、京の都は戦乱のるつぼと化した。

 世に言う”応仁の乱”。
 群雄割拠、戦国時代への幕開けだった。

 全国の諸大名が、東・西軍に組しての果てしない殺りく。
 夜空をこがす赤い炎、道端に転がる死体の群れ、焦土と化した都大路の惨状は、まさに地獄絵だったと伝えられる。

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2005年02月17日

説法石

 行きずりの僧が道中、他宗派の坊さんと法論を戦わす。
 自分の信仰が正しいか、相手が正論か。
 ちょっとした、いきがかりや感情が、こじれてのケンカでない。
 文字通り信念を、人生をかけての戦い、敗れると、自己の全存在が否定されるだけでなく、多数の信者に波紋が及ぶ。
 日蓮宗と真言宗の激突は、都を離れた、静かな乙訓の里で繰り広げられた。
 舞台は、向日の里の鎮守前、つまり今の向日神社の前である。
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2005年02月12日

北真経寺

 京都府向日市鶏冠井町の名刹(めいさつ)・北真経寺(笈田本経住職)で12日、千日間の荒行を終えた僧が水行を行う帰山式が営まれた。関係寺院の僧や信徒約150人が集まり、「南無妙法蓮華経」を唱えて、帰山した笈田泰淳副住職(40)を迎えた。

 笈田副住職は昨年11月、自ら心身を鍛えようと、千葉県市川市の法華経寺大荒行堂に入った。睡眠時間を1日2−3時間に抑え、読経や写経、1日7回の水行などに励み、3度目となった荒行を終えた。

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2005年01月01日

向日神社

「明神(みょうじん)さん」の名で親しまれている養老2年(西暦718年)創建の向日神社。
 應永25年(西暦1418年)に建造された本殿は、室町時代の三間社流造(さんげんしゃながれづくり)という建築様式で国の重要文化財に指定されています。
 五穀豊饒、祈雨、鎮火、家内安全の神様、向日市で初詣。

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